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写真家として

ボクシングの撮影を始めて、8年が経とうとしている。
この間に、私は多くのドラマを目撃し、ボクサーの声に耳を傾け、
何カットもの写真を作り出してきた。

ボクシングを撮りたい、選手に少しでも近づきたいという思いが私を突き動かしていた。
もちろん、今もその気持ちが揺らぐことはない。
しかし、それだけでよいのだろうかという疑問が同時に湧いてきている。
自分の残した写真は、どれだけの力を持っているのだろうか。
そして、これらの写真の中で、これからもずっと人々の記憶の中で生き続けられる写真は果たして何枚あるのだろうか。
ただカメラを握り、シャッターを切ることは誰でも出来る。

何が撮れたかではなく、何を撮るのか、何を残していきたいのか。
写真が世界中で飛び交うこの世の中で、自らが作り出した写真を末永く残していく責任も写真家に課せられているのだと思う。 |