編集後記 2003. 8


 先月に続き、今月からはラスベガスから。というわけでメニューがどっさりです。これはこれで結構大変だったりしますが、少ないときより胃腸にはいいようです。ところでもうバックナンバー用領域が危うくなっており、何らかの対策を講じなくてはならない状態です。場合によってはバックナンバーを順次削除させていただくかもしれませんが、その点ご了承願います。

 さて、たまにはルールの復習。反則編。

第89条 つぎの条項をファウルとし、これを禁ずる。
1 ベルトライン以下の攻撃(ロー・ブロー)。
2 ダウン中、またはダウンから立ち上がりつつある相手を打つこと。
3 故意にホールドやクリンチ、あるいはカバーリング・アップを続けること。
4 頭、肩、前膝、肘を相手に突き当てること(バッティング)。
5 咽喉を締めたり、腕または肘で相手の顔を圧したり、足を掬ったり蹴ったり、膝で突き上げたり、あるいは抱きつき、抱え投げ、引っ張り、引き倒したりすること(レスリング)。
6 開いたグローブの内側、先端、またはグローブの手首の部分での加撃、グローブ側面上部での下からの突き上げ及び側面下部での上中からの叩き下ろし(チョップ)及びあらゆるバック・ハンド・ブロー。
7 身体を一回転させて打つこと(ピボット・ブロー)、腎臓の部分を背面から打つこと(キドニー・ブロー)及び後頭部を打つこと(ラビット・パンチ)。
8 グローブの親指の部分で相手の目を突くこと(サミング)。
9 打たれないのに故意にダウンすること。
10 互いに戦意を示さず、あるいは互いに馴れ合いないしはコミック・ショー的試合を行い又は双方あるいは一方による作り試合(八百長)を行うこと。
11 リング・コーナー又はロープに相手を押さえ付けること及び一方の手で相手を押さえ付けながら片方の手で加撃すること。
12 ブレークに際して打つこと及びラウンドの終わりを告げるゴングが鳴ってから打つこと。
13 試合中相手又はレフェリーに対して侮辱的あるいは攻撃的言語を使うこと。
14 ロープを握り、あるいはロープの反動を利用しての加撃又はロープを不当に使用して相手に振りを与えたり、その他相手に傷害を及ぼすおそれのあるすべての非スポーツマン的なトリック及び行為。
15 相手のベルトライン以下の危険性のあるダッキング。

 なぜ今更反則のルールを持ち出すかというと、最近反則に対して甘いように思えるからです。頭でフックを打ちにいく選手。体当たりを主武器に戦う選手。自分のつま先しか見えないような体勢で戦う選手。とにかくコーナーに寄り切る選手。この手の露骨な反則の放置がボクシングの魅力を損ない、選手の質も落としてしまっているということはないでしょうか。バッティングによる負傷が元でリングを離れる選手も少なくないと聞きます。ボクシングに敗れるのではなく、反則によりリングを離れなくてはならないそんな選手の無念も思いやってみてください。明かな反則に対し注意だけで減点を取れないのであれば、ルールの意味はありません。毅然とした態度での対応をお願いしたいと思います。

 こんなことを書くと、「プロなんだから、ある程度は・・・」という方がいますが、そんな方にはこんな言葉を用意しておきます。

 「プロだったらせめて見つからないように反則してください」



 編集責任 菊坂尚冬         

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